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訪問マッサージは介護保険で受けられる?医療保険との違いとは

  • r-ishikawa7
  • 7月11日
  • 読了時間: 11分
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「親が足腰の痛みを訴えているけど、介護保険で訪問マッサージって使えるの?」こんな疑問を持ったことはありませんか?この記事では、訪問マッサージに関する「介護保険との関係性」や「医療保険との違い」について、わかりやすく整理します。介護サービスとの併用や費用の違いなど、利用前に押さえておきたいポイントも解説します。


訪問マッサージとは?その基本と特徴


訪問マッサージの目的と対象者


訪問マッサージとは、通院が困難な方のご自宅や施設に、国家資格を持つ施術者が訪問して行うマッサージ施術のことです。目的は、筋肉の緊張を和らげたり、関節の動きを改善したりすることで、日常生活の動作(ADL)の維持・改善を図ることにあります。

対象となるのは、主に以下のような方です:


  • 脳梗塞の後遺症で半身に麻痺がある方

  • パーキンソン病など進行性の疾患で筋力が低下している方

  • 寝たきりや歩行困難で通院が難しい高齢者の方

  • 関節拘縮により着替えや入浴などに支障がある方


医療的な必要性が認められ、医師の同意書があれば、医療保険を使って施術を受けることが可能です。介護目的のリラクゼーションとは異なり、「医療行為としてのマッサージ」であることが大きな特徴です。


施術内容と国家資格の違い(あん摩・はり・きゅう)


訪問マッサージを行うには、以下のいずれかの国家資格が必要です:

  • あん摩マッサージ指圧師→ 血流改善、むくみ軽減、筋肉の柔軟性向上など、手技による総合的なアプローチ

  • はり師・きゅう師(鍼灸師)→ 東洋医学の理論に基づき、ツボを刺激して痛みの軽減や体調改善を図る施術

事業所によっては、これらの資格者がチームで対応していることもあります。なお、施術内容は保険制度の範囲内で決まっており、自由診療とは区別されています。


介護保険と医療保険の違い


それぞれの制度の目的と対象者


介護保険と医療保険は、いずれも公的な保険制度ですが、その目的や対象者、適用範囲は大きく異なります


  • 介護保険の目的 → 高齢者の「生活支援」を目的とした制度 → 要介護認定を受けた方が対象(原則65歳以上)

  • 医療保険の目的 → 疾病や障害の「治療・緩和」を目的とした制度 → 年齢に関係なく全国民が加入(健康保険・後期高齢・国保等)


つまり、介護保険は「生活を支える制度」、医療保険は「病気や症状に対応する制度」です。訪問マッサージが医療保険の対象となるのは、「医療的な施術が必要な状態にあるから」に他なりません。


使えるサービスの違い(訪問マッサージ/訪問リハビリ/訪問介護)


以下の表をご覧ください。主な在宅サービスと、それぞれに対応する保険制度の違いをまとめています。

サービス名

主な目的

担当者

保険制度

訪問マッサージ

痛みの緩和・拘縮の改善

あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師

医療保険

訪問リハビリ

ADLの改善・機能訓練

理学療法士・作業療法士

介護保険 or 医療保険

訪問介護

生活支援(介助)

ホームヘルパー

介護保険(高齢)または障害福祉サービス

訪問看護

医療処置・バイタル管理

看護師・保健師など

介護保険(原則)または医療保険

訪問マッサージは、リハビリや介護と連携しながら使われることが多いですが、それぞれが別の制度で動いているため、併用する際は制度の理解が必要です。


費用負担の考え方と限度枠


介護保険には、「要介護度に応じた支給限度額(月額)」があります。この範囲内で訪問介護やデイサービスなどを組み合わせるのが基本です。限度額を超えると、全額自己負担となるため、ケアプラン上での調整が必要になります。

一方、医療保険(訪問マッサージ含む)は、回数や金額による月額上限が設定されていないため、状態に応じて継続利用がしやすいという特徴があります。もちろん、こちらも1〜3割の自己負担が生じますが、支給限度枠で縛られることはありません。


訪問マッサージは医療保険の対象です


医療保険が使える条件と「同意書」


訪問マッサージは、単に「希望すれば誰でも利用できる」わけではありません。医療保険を適用するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。

以下がその主な条件です:


  • 寝たきり、または歩行困難などで通院が困難なこと

  • 筋麻痺・関節拘縮など、マッサージが必要な症状があること

  • 医師が「施術の必要性」を認めて同意書を交付していること


この「同意書」は、訪問マッサージにとって処方箋のようなものです。施術の目的・部位・内容などを医師が確認し、サインをして初めて保険が適用されます。


健康保険・後期高齢・障がい医療など適用例


訪問マッサージでは、通常の健康保険のほかにも、さまざまな保険制度が利用可能です。たとえば:


  • 後期高齢者医療制度(75歳以上) → 1割または3割負担で利用可能

  • 障がい者医療証を持つ方(自治体制度) → 自己負担が「無料」になるケースもあり

  • 生活保護を受けている方 → 医療扶助の対象となり、全額公費負担で受けられる


利用する保険の種類によって手続きや必要書類が若干異なりますが、ケアフルのような訪問マッサージ事業所では、保険証や医療証の確認も含めてサポートを行っているため安心です。


自己負担額の目安と支払い方法(1割〜3割)


実際にかかる費用は、1回の訪問ごとに「施術料+往療費(訪問費)」を合わせた金額のうち、保険負担割合に応じて自己負担する形です。

以下は、健康保険1割負担の方の月額負担例です:

利用頻度

自己負担額の目安(月額)

週1回

約1,200〜1,800円

週2回

約2,000〜3,000円

週3回

約3,000〜4,500円

※訪問距離や施術内容によって若干前後します。

また、支払い方法も柔軟で、月末まとめ払い・口座振替・現金回収など、利用者の状況に応じて対応している事業所が多いのも特徴です。


訪問マッサージと介護保険サービスの併用は可能?


訪問リハビリや看護との違いと併用例


「訪問リハビリと訪問マッサージってどう違うの?併用できるの?」という疑問をよく耳にします。結論から言えば、制度が違うため、併用は可能です。

それぞれの目的と特長は以下の通りです:

サービス

主な目的

保険制度

訪問マッサージ

血行促進・疼痛軽減・拘縮改善

医療保険

訪問リハビリ

ADL訓練・筋力維持

介護保険または医療保険

訪問看護

医療処置・バイタル管理

介護保険(原則)または医療保険

たとえば、週2回の訪問リハビリ(介護保険)+週2回の訪問マッサージ(医療保険)+週1回の訪問看護というような組み合わせも現場ではよくあります。

マッサージは、「動ける体づくりのための基礎」、リハビリは「具体的な生活動作の訓練」、看護は「医療的管理」と、それぞれの役割が異なるため、補完的に使うことがむしろ推奨されます。


ケアマネジャーとの連携と注意点


併用の際には、担当ケアマネジャーと連携しておくことが重要です。訪問マッサージは介護保険サービスではないため、ケアプランに直接は関与しませんが、以下のような配慮が必要です:


  • 利用者の予定に無理がないようにスケジューリングする

  • 訪問リハビリと目的が重ならないようにする

  • 同意書取得後の保険請求が問題なく行えるよう事業所と情報共有する


ケアマネによっては訪問マッサージの制度に詳しくない場合もあるため、**「こういう制度があります」「併用できます」と丁寧に説明する」**ことでスムーズな導入につながります。


介護保険の点数が足りないときの選択肢として


訪問リハビリやデイサービスなどを利用していると、「もう点数がいっぱいでこれ以上介護保険サービスを使えない…」というケースが出てきます。

そんなとき、訪問マッサージは医療保険で別枠利用できる貴重な選択肢となります。

特に、


  • 褥瘡(床ずれ)ができやすい

  • 関節のこわばりが強くなってきた

  • 体の動きが以前より悪くなった


といった場合に、医療マッサージの必要性が高まり、導入されるケースが増えています。


よくある誤解と現場の声


「介護保険がないと使えない?」は誤解

訪問マッサージに関してよくある誤解のひとつが、「介護保険を使わないとマッサージは受けられないのでは?」というものです。

これは完全な誤解で、訪問マッサージは医療保険の制度内で提供される医療サービスです。要介護認定を受けていなくても、医療的な必要があれば、40代・50代でも利用できるケースもあります。

この誤解はケアマネジャーや病院スタッフの中にもあることがあり、制度の理解不足から利用機会を逃している人も少なくありません。


「自費だと思って諦めていた」家族の声


実際にあった声をご紹介します:

デイサービスでもマッサージしてくれるから、うちは大丈夫だと思ってました。けど、寝たきりになってからは拘縮がひどくて…無料体験で来てもらったら、想像以上に丁寧で、保険も効くと知って驚きました。」
「自費だと毎回何千円もかかるイメージがあったけど、実際は1回200~300円程度で、安心して続けられました。」

こうした声からもわかるように、制度の仕組みが伝わっていないことが“機会損失”につながっているのが現状です。


医師やケアマネも制度を誤解しているケース


「医師が“マッサージは介護保険の範囲でしょ”と返してきた」「ケアマネに相談したら、“それはうちのプランでは対応していません”と言われた」

このようなケースも決して珍しくありません。

しかし実際には、医療保険の制度として厚労省が明確に認めており、診療報酬にも規定されている正式なサービスです。正しく理解されていないがために、必要な方に届いていない現実があるのです。

だからこそ、「訪問マッサージ=医療保険で受けられる」ということを、家族・本人・ケアマネ・医師が正しく知っておくことが何より重要です。


実際の導入ステップとケアフルのサポート体制


初回体験〜医師同意書取得までの流れ


「利用したいけど、どうやって始めたらいいのか分からない」そんな方も多いかもしれません。ケアフルでは、以下の流れでご利用を開始できます。


  1. まずはお問い合わせ(電話・WEB・LINE) → ご本人・ご家族・ケアマネジャーからの相談もOK

  2. ご自宅へ訪問し、無料で体験施術を実施(自費) → 身体の状態を確認し、継続可否や保険適用の可能性を判断

  3. 医師の同意書を取得(ケアフルが代行) → ご本人の通院先、または主治医にこちらから手続き

  4. 同意書取得後、保険適用の訪問マッサージを開始


書類作成や医療機関とのやり取りもすべてサポートしますので、ご家族が動かなくても導入がスムーズです。


ご家族からのご相談も可能です


「本人は認知症があって意思疎通が難しい」「遠方に住んでいるけど、親のケアについて相談したい」

このようなケースでも、ケアフルではご家族からの相談を受け付けており、代理での無料体験申込みも可能です。実際にご本人の元に伺って現状を確認し、必要に応じてケアマネジャーや医師とも連携します。

導入の際も「本人に話しても理解してもらえないかも…」というご不安があれば、高齢者とのコミュニケーションに慣れたスタッフが丁寧に対応いたします。


しつこい営業は一切ありません


訪問マッサージは、信頼関係のもとに継続していただくサービスです。そのため、ケアフルでは以下のような対応は行っておりません:

  • 無理な営業電話

  • 許可のない訪問や押しかけ

  • 体験後の契約催促

まずは「知ってもらう」ことを大切にしており、ご納得いただいた方のみ施術を開始しています。無料体験後にお断りいただいても、費用は一切かかりません。どうぞご安心ください。


まとめ|制度を理解して、後悔しない選択を


訪問マッサージは、医療保険が適用できる正式な医療サービスです。介護保険とは目的や対象者、制度設計が異なり、在宅での生活を支える「もうひとつの選択肢」として非常に有効です。

特に以下のような方にとっては、導入するメリットが大きいと言えます:


  • 関節のこわばり・筋力低下が気になる

  • 通院できずにリハビリやマッサージを受けられない

  • 介護保険の点数がいっぱいで、これ以上サービスが増やせない

  • 自費だと思い込んで、利用を諦めていた


✔ ポイントおさらい


  • 訪問マッサージは介護保険ではなく「医療保険」の対象

  • 利用には「歩行困難」「医師の同意書」などの条件あり

  • 健康保険や障がい医療証など、幅広い制度に対応

  • 訪問リハビリや介護サービスとも併用可能

  • 1割負担の方で月2,000〜4,500円程度が一般的

  • ご家族からのご相談・無料体験も歓迎


📩 ご相談はお気軽に


「うちの親の場合、対象になるのかな?」「詳しく聞いてみたいけど、忙しくて動けない…」

そんなときは、まずは無料相談や無料体験をご利用ください。専門スタッフがやさしく丁寧にご案内し、必要に応じて医師やケアマネとも連携します。

👉 ご利用の流れはこちら:https://www.carefull24.com/flow

“制度を正しく知ること”は、後悔しない選択の第一歩です。ぜひ、ケアフルと一緒に、ご本人とご家族のこれからの暮らしを支える方法を見つけていきましょう。

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